ショート 〜 仕事だ!!十三ッ!!

 

俺はスナイパー、スナイパー十三!!

おまえに恨みはないが頼まれればそれが仕事!

悪くおもうなよ

 

今回も奇妙な依頼だぜ

たしか、ポラ?ポロ?とかいうやつの依頼だ

葉子お嬢様の関係らしいが………

俺は依頼主もターゲットも誰かは知らねぇ

そんなもんは邪魔になるだけだ

金さえ貰えれば俺は構わねぇ

 

誰っ?!

そこでなにをやってるの!?

 

やばい!

俺としたことがドジ踏んじまった!!

歳を取るってぇーのはこういうことかい

年貢の納めどきか…………

 

十三!!

十三なのかい?!

 

えっ?

あっ、あっ、まさか………

力石兄ィの奥がた、姉御じゃあありませんか!!

 

いったいどうしたのよ!!

なんであなたがここにいるわけ?

 

クッ!ヤベーぜ

話すわけにはいかねぇ

葉子お嬢様に迷惑をかけちまう

し、しかしターゲットがまさかの…………

 

十三、あなた、まだ独り身なの?

いい人………なんかいるわけ、ないか?

もう私も主人に先立たれてからずっとひとり

お互いもうお迎えを待つばかりよね

ところで十三、あなた、何してるのかしら?

 

い、言えねぇ……

そんなことは言えねぇ………

力石の兄ィ、ほんとに世話になったゼ

そして今、対峙しているのは力石の姉御、

あのころは良かったな

みんなでめちゃくちゃやってサ

姉御の美しさもあのころと何も変わっちゃいねぇ

 

若い時分の想い出にふけながら、

ふと十三は、

自分ですら思いもしなかった言葉を口にした

 

これから先は短いかもしれねぇっすけど

自分と所帯を持ってくれやしねぇか…………