私と息子

 

やたらと思い出される父親との最期

 

ベッドの傍らで

父親が、30も半ばにさしかかろうという、

私の頭をぐしゃぐしゃに撫でまわす

その様子を見た妹が、

いつまでたっても子供は子供なんだよ

〇〇ちゃんが子供の姿に見えるんだよと言った

 

ほんとうのことは、わからないけど

その妹の言葉は忘れられない

 

息子が大人になって独り立ちして、

そしてその時がきたとき、

私はどんな気持ちで息子を見るのだろう

 

できることなら、

あとは任せた、好きに生きろと言えるような

父親でありたい

 

 

 

御冥福をお祈り申し上げます