ポンがまだまだ小さかったころ
アンパンマン、トーマス、ワンワン、
あなた達は素敵だった
ぬいぐるみ、タオル、などなど
身近でお手頃プライスで子どもにやすらぎを
与えてくれるあなた達は最高だった
あいつらが来るまでは・・・
第一章
『そいつはレールにのってやってきた！』
最初は見慣れたトーマスとその仲間たちだった
トーマスを突破口としてそいつらは侵食してきた
第１の刺客、プラレール！！
並行して電車の世界の扉をあけたポンは
新幹線、在来線、特殊車両、どんどんその勢力に
支配される
そして危うくトミーからトミックスまで誘導され
かけてしまうのだった！！
しかしこのときはまだ地獄の入口に過ぎなかった
第二章
『５人じゃない？集団で迫りくる戦士たち！！』
一体、何人いるのだろうか？
キュウレンジャーというのだから9人なのか？
キュキュキュ、キュータマー！！
一体、何個あるのだろうか？
お前らが持ってるその球は！
もはや数えることはあきらめた
駅に、スーパーに、街なかに、ガチャガチャの
中でアイツラは待ち構えている！！
本屋にいっても付録の中に、
コンビニにいっても食玩の中に、
アイツラは潜んでいる！！
いつでも新装開店状態だ、
似たようなものばっかり、もう勘弁してくれ！！
しかし思い返してみると
このころは、まだ幸せだったかもしれない
第三章
『時を操る黒と銀の魔王！！！ジオー』
ジオーのアイテム、
キュータマをはるかに凌ぐ単価設定、
しかもこいつもどこにでも存在し、
厄介なことにこいつは映画先行チケット先着限定
プレゼントという早朝労働まで強いてくる、
そいつの名前はライドウォッチ！！
しかしわたしも引くわけにはいかなかった
なにせわたしは９人と無数にあるキュータマなる
球とすでに戦った経験があるのだ！！
今度の相手は１人、増えてもたかが知れてる！！
なんだと？！
歴代２０人のライダーが出てくるだと？
敵はお前だけじゃない
敵は２０年前からわたしを待っていたのだ！
その後、わたしは愕然とした
歴代ライダーのベルトが復刻されてるじゃないか
違うだろ！ベルトは１年に１回の特別なものでは
なかったのか！そんなの出されたら欲しがるに
決まっているではないか！
２、３年で子どもは仮面ライダーを卒業していく
はすべて新規さん！
たとえ再放送であっても新番組と同じなのだ！
せめて使いまわしでなく、新製品で勝負してくれ
せめて開発費の分、安くしてくれ！！
もうわたしには勝ち目はない
こうして長きに渡るわたしの戦いは終結した。
この二束三文にしかならんゴミの山を見ながら、
このプレミアム価格で買った佐藤健の電王の電車
フルセットだけは１０年後、元を取り戻す唯一の
希望だということを胸に刻んだのだった
しかし、
ありとあらゆる場所、方法で
まだ敵はわたし達を虎視眈々と狙っているのだ
